レクサスはトヨタが展開する高級車ブランドであり、魅力的なデザインや信頼性の高さで多くの人に支持されています。しかし、「買ってはいけない」と言われることもあり、その理由を探ることが重要です。この記事では、レクサスの魅力とデメリットを客観的に分析し、購入を迷っている方に役立つ情報を提供します。
レクサスの魅力とは?
レクサスは、世界中で評価されているトヨタの高級車ブランドです。その魅力は以下の点に集約されます:
- 優れた乗り心地:まるで「動く応接室」のような快適性。
- 高品質な内外装:高級感溢れるデザインと素材の質。
- ブランドのステータス:オーナー向けの特典や、全国のディーラーで提供されるおもてなし。
しかし、これだけでは購入の決め手にはなりません。次にデメリットについて詳しく見ていきます。
レクサス購入前に知っておくべきデメリット
レクサスの維持費:具体的な数字と課題
レクサスは購入価格だけでなく、維持費も高額です。例えば、タイヤ交換や定期メンテナンスの費用が高くなることが多く、特に大都市圏での駐車場コストも加算されます。
以下は、レクサスの中型SUV「RX350」を例にした維持費の目安です。
項目 | 年間コスト(目安) | 備考 |
---|---|---|
自動車税 | 約58,600円 | 排気量3.5Lの場合 |
車検費用 | 約120,000~150,000円 | 2年に1度。ディーラーの場合はさらに高額 |
任意保険料 | 約80,000~200,000円 | 年齢や条件により異なる |
燃料費 | 約150,000~200,000円 | 年間10,000km走行、リッター8~10kmの場合 |
タイヤ交換費用 | 約100,000~150,000円 | 3~5年ごとに交換 |
合計(年間) | 約450,000~650,000円 |
他の高級車との比較
同クラスの車種と比較すると以下のようになります:
車種 | 年間維持費(目安) | 備考 |
---|---|---|
レクサス RX350 | 約450,000~650,000円 | トヨタの信頼性と高級感が特徴 |
メルセデス・ベンツ GLC | 約500,000~700,000円 | 部品交換費用が高額になることが多い |
BMW X3 | 約480,000~680,000円 | メンテナンスパッケージの影響大 |
トヨタ ハリアー | 約300,000~450,000円 | 同じトヨタグループで割安感あり |
リセールバリュー:レクサスは本当にお得?
一部のモデルではリセールバリューが低下する可能性が指摘されています。購入後数年での価値下落が他の高級車ブランドと比較して早いケースもあるため、事前にリサーチが必要です。
リセールバリューは、購入後の価値下落を意味します。レクサスは比較的リセールが高いブランドですが、車種によってばらつきがあります。
レクサスのリセール率(例:3年後)
- レクサス RX350:約65~70%
- メルセデス・ベンツ GLC:約55~60%
- BMW X3:約50~55%
- トヨタ ハリアー:約60~65%
例えば、購入時の価格が600万円のRX350の場合、3年後の市場価格は約390~420万円程度です。これに対し、メルセデスGLCは約330~360万円に落ち込み、BMW X3ではさらに下がることがあります。
故障リスクと修理コスト
レクサスは信頼性が高いとされていますが、故障した場合の修理費用が高額になりがちです。また、部品の取り寄せに時間がかかることもあるため、長期間車を使えない場合があります。
トヨタの品質を引き継ぐレクサスは、故障リスクが低いと評価されています。ただし、ハイブリッドシステムや電子制御部分に問題が発生した場合、修理費用が高額になる可能性があります。
故障例 | 修理費用(目安) |
---|---|
ハイブリッドバッテリー | 約200,000~300,000円 |
電子制御ユニット | 約150,000~250,000円 |
ナビゲーションシステム | 約100,000~150,000円 |
他ブランドとの比較
車種 | 故障の発生頻度(目安) | 修理費用(例:電子部品) |
---|---|---|
レクサス RX350 | 低い | 約150,000~250,000円 |
メルセデス・ベンツ GLC | 中程度 | 約200,000~300,000円 |
BMW X3 | やや高い | 約250,000~350,000円 |
中古車市場でのギャップ
認定中古車と一般中古車の価格差が大きく、一般中古車で購入するとオーナーズカードが付与されず、ラウンジ利用などの特典が受けられないケースがあります。結果として、購入後に後悔する人も少なくありません。
レクサス以外の選択肢
もしレクサスを購入するのをためらうのであれば、以下のような車種も検討に値します。
- ドイツブランド(BMW、メルセデス・ベンツ):運転の楽しさや性能重視の方におすすめ。
- ボルボ:安全性に特化したブランドで、家族向けにも適しています。
- アウディ:洗練されたデザインとコストパフォーマンスが魅力です。
買ってはいけないとされる理由まとめ
以下は、レクサスを購入する際に検討すべきデメリットを箇条書きでまとめたものです。これらの理由は一部のオーナー体験や市場での意見に基づいています。
1. 高額な維持費
- 定期メンテナンスやタイヤ交換の費用が高額(年間50~65万円程度)。
- ハイブリッド車のバッテリー交換など特殊部品の修理費用が高い。
2. リセールバリューのばらつき
- 一部モデルではリセールバリューが低い(特にセダンモデル)。
- 購入価格に対して短期間での価値下落が起きる場合もある。
3. 一般中古車のデメリット
- 認定中古車に比べて価格は安いが、購入後のサポートや特典がない。
- オーナーズカードが付与されず、専用ラウンジ利用などの特典を受けられない。
4. 高額な修理費用
- 故障した場合の修理費用が非常に高額(例:ハイブリッドバッテリー交換で20~30万円)。
- 部品の取り寄せや対応に時間がかかる場合がある。
5. 燃費性能が優れるも、実際のコストに差が出にくい
- 高級車特有の燃費性能は良好だが、維持費全体を考慮すると差が縮小。
- 競合車種(例えば、トヨタ ハリアー)に比べ、燃料費の面での大きな利点は少ない。
6. デザインの個性不足
- 全体的に統一感のあるデザインが多く、個性を求めるユーザーには物足りない場合がある。
- カスタマイズ性が低いと感じる意見もある。
7. 保証やサポートの制限
- 一般中古車や並行輸入車では、ディーラーの保証や無料メンテナンスを受けられないケースが多い。
8. 価格対性能の疑問
- 同価格帯でより運転性能に優れた車(BMWやアウディ)があるため、走行性能を求める場合には物足りない可能性がある。
これらの理由を踏まえ、レクサスは次のような条件を満たす人に向いています:
- 維持費や故障リスクを許容できる経済的な余裕がある。
- ブランドステータスや快適性を重視している。
一方で、コストパフォーマンスや運転性能を最優先する場合、他の選択肢を検討する価値があります。
レクサス購入を迷っているあなたへ
レクサス購入を検討されているのですね。素晴らしい選択だと思います。レクサスは、高い品質と快適な乗り心地、そしてブランドイメージなど、魅力が沢山あります。
しかし、購入を検討する際には、これまでに述べてきたように、以下の点を考慮することが大切です。
メリット
- 高い品質と耐久性: 長く安心して乗り続けられる
- 快適な乗り心地: 長距離運転も疲れにくい
- 先進的な安全装備: 家族を安全に守ることができる
- 高いリセールバリュー: 将来的に売却しても価値が下がりづらい
- ブランドイメージ: ステータス性の高い車に乗りたい
デメリット
- 高額な維持費: 自動車税、保険料、メンテナンス費用など、維持費が高額になる傾向がある
- 個性を出せない: デザインが他のモデルと似ているため、個性を出しにくい
- 中古車購入時の注意点: 修復歴や水没歴など、注意すべき点が多い
購入前に確認すべきこと
- 予算: 車体価格だけでなく、維持費も含めた予算をしっかりと立てる
- 用途: 日常使いか、特別な日に使うかなど、車の用途を明確にする
- 家族構成: 家族の人数や年齢など、ライフスタイルに合った車を選ぶ
- 運転する人の体格: シートの調整範囲や乗り心地などを確認する
- 試乗: 必ず試乗をして、実際に運転してみて、自分に合っているかを確認する
具体的なアドバイス
- 複数のディーラーを比較する: 複数のディーラーを回り、見積もりを比較してみましょう。
- 中古車も検討する: 新車だけでなく、中古車も検討することで、予算を抑えることができます。
- 競合車と比較する: メルセデス・ベンツやBMWなど、他の高級車と比較することで、レクサスの特徴をより深く理解できます。
- カー雑誌やインターネットの口コミを参考にする: 専門家の意見や、実際にレクサスに乗っている人の口コミを参考にしましょう。
- カーコンサルタントに相談する: 専門家のアドバイスを受けることで、自分に合った車を選ぶことができます。
レクサスは、素晴らしい車ですが、購入する前にしっかりと検討することが大切です。メリットだけでなく、デメリットも理解し、自分のライフスタイルに合った車を選びましょう。
あなたのカーライフが素晴らしいものになることを願っています。